【京都天橋立】お土産は“裏面”で選ぶ!丹後で本当に作られているおすすめ9品と買える場所

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天橋立へ旅行したら、お土産に何を買いますか。

天橋立駅や文珠エリアの土産物店を歩けば、お菓子、海産物、日本酒、プリンと、さまざまな商品が並んでいます。どれも魅力的で、正直なところ迷いますよね。

そこでこの記事では、ひとつの選び方を提案します。「この地域で作られているもの」を、一つだけ選んでみるという方法です。

実は、パッケージに「天橋立」「丹後」と大きく書かれていても、裏面の製造者欄を見ると地域外、ということは珍しくありません。もちろん、それが悪いわけではありません。ただ、せっかく天橋立まで足を運んだのなら、地元の農業や漁業、醸造業とつながっている一品を持ち帰るのも面白いはず。

この記事では、丹後で本当に作られているおすすめのお土産9品と、それぞれどこで買えるのかを紹介します。

目次

【一覧】天橋立・丹後のお土産9品 比較表

まずは全体像から。持ち帰りやすさと日持ちも一緒に整理しました。

スクロールできます
品名製造元エリア日持ち持ち帰り主な購入場所
純米富士酢飯尾醸造宮津市小田宿野長い瓶・重い蔵元/土産物店/アミティ丹後
日本酒「香田」ハクレイ酒造宮津市由良長い瓶・要保護天の蔵/酒販店
伊根満開向井酒造伊根町平田長い瓶・要保護向井酒造/伊根町内
天の橋立 オイルサーディン竹中罐詰宮津市小田宿野非常に長い◎ 常温・軽い土産物店/アミティ丹後
へしこへしこ工房 HISAMI ほか京丹後市丹後町間人やや長い△ 要冷蔵・匂い工房/道の駅 丹後王国
丹後コシヒカリ丹後各地の生産者京丹後市・与謝野町ほか長い△ 重い農産物直売所/アミティ丹後
クラフトビール「ASOBI」かけはしブルーイング与謝野町短め瓶缶・要冷天橋立周辺の取扱店
干物・ちりめんじゃこ丹後各地の水産加工宮津市・伊根町・京丹後市商品による△ 要冷蔵も鮮魚店/道の駅
オリーブオイルMAEDA OLIVE FARM宮津市中野周辺長い瓶・重い農園直売/取扱店

※価格・取扱状況は変動します。おでかけ前に各社の公式サイトなどでご確認ください。

飯尾醸造「純米富士酢」― 丹後の米が、宮津で酢になる

まず紹介したいのが、宮津市小田宿野にある飯尾醸造のお酢です。

代表商品の「純米富士酢」は、丹後で栽培された米を原料に、昔ながらの静置発酵でじっくり造られています。タンクの表面に膜を張らせ、時間をかけて酢酸発酵させる方法で、短期間で仕上げる方式に比べて手間も日数もかかります。

お酢を旅行のお土産にするのは、少し渋いかもしれません。でも、丹後の田んぼで穫れた米が、地元の醸造所に入り、宮津でひとつの商品になる。「地元らしさ」という基準では、これ以上ないほど分かりやすい一本です。

料理に使うたびに旅を思い出せるのも、お酢ならではの良さ。時間があれば、土産物店ではなく蔵まで足を運んでみてくださいね。

▶製造元:株式会社飯尾醸造
▶住所:京都府宮津市小田宿野373
▶主な購入場所:飯尾醸造、天橋立・宮津周辺の取扱店、アミティ丹後 など

ハクレイ酒造の日本酒 ― 天保3年から丹後由良で

日本酒なら、宮津市由良のハクレイ酒造天保3年(1832年)創業、江戸時代から続く酒蔵です。

由良ヶ岳から流れる良質な水を使い、この土地で酒造りを続けてきました。日本酒は、その地域の水と米、そして合わせる料理まで一緒に楽しめるのが魅力。丹後の魚介やへしこと合わせれば、旅から帰ったあとも食卓で「丹後の食」を再現できます。

蔵元には直売所「天の蔵」があり、実際に酒を造っている場所で選べるのも贅沢です。銘柄に迷ったら、まずは「香田」から試してみてください。

▶製造元:ハクレイ酒造株式会社
▶住所:京都府宮津市由良949
▶主な購入場所:ハクレイ酒造「天の蔵」、宮津・天橋立周辺の酒販店・土産物店 など

向井酒造「伊根満開」― 舟屋の町で買う、赤い日本酒

天橋立から伊根まで足を延ばすなら、向井酒造は外せません。

伊根湾沿いで宝暦4年(1754年)から270年以上続く酒蔵で、特に有名なのが古代米・赤米を使った「伊根満開」。鮮やかな赤色と甘酸っぱい味わいが特徴で、一般的な日本酒とはまったく印象が違います。ロゼワインのような感覚で飲めるため、日本酒が得意でない方にも人気です。

何よりいいのは、舟屋が並ぶ町並みを歩きながら、実際に酒を造っている蔵元で買えること。「伊根へ行って買った」という体験ごと持ち帰れるお土産です。

▶製造元:向井酒造株式会社
▶住所:京都府与謝郡伊根町平田67
▶主な購入場所:向井酒造、伊根町内の取扱店、宮津市内の酒販店 など

竹中罐詰「天の橋立 オイルサーディン」― 持ち帰りやすさなら一番

お土産としての実用性でいえば、竹中罐詰の「天の橋立」シリーズが群を抜いています。

中でも有名なのがオイルサーディン。小ぶりのイワシをきれいに並べ、綿実油と塩などでシンプルに仕上げた缶詰です。そのまま酒の肴にしても、パスタやサラダに使ってもおいしく、常温で持ち帰れて日持ちするのが最大の利点。荷物になりにくく、渡す相手も選びません。

竹中罐詰があるのも宮津市小田宿野。飯尾醸造と同じエリアなので、車ならこの2軒をまとめて訪ねるのがおすすめです。

▶製造元:竹中罐詰株式会社
▶住所:京都府宮津市小田宿野160-3
▶主な購入場所:竹中罐詰、天橋立・宮津周辺の土産物店、アミティ丹後 など

丹後のへしこ ― 冷蔵庫のない時代から続く保存食

丹後らしい食文化をそのまま持ち帰るなら、へしこです。

へしことは、鯖などの魚を塩漬けにしたあと、米糠に漬け込んで長期間熟成させた保存食。冷蔵設備がなかった時代から、日本海沿岸で受け継がれてきました。

塩気が強いので、薄く切って日本酒の肴にしたり、お茶漬けにしたりするのが定番。パスタに少量使っても、独特の旨味が生きます。ハクレイ酒造や向井酒造の日本酒と合わせれば、丹後の食卓がそのまま再現できますよ。

丹後には複数の製造者があり、その一つが京丹後市丹後町間人の「へしこ工房 HISAMI」です。

▶代表的な製造元:へしこ工房 HISAMI
▶住所:京都府京丹後市丹後町間人1820
▶主な購入場所:へしこ工房 HISAMI、アミティ丹後、道の駅 丹後王国「食のみやこ」、天橋立・丹後周辺の土産物店 など

丹後コシヒカリ ― 天橋立は、実は米どころでもある

天橋立というと海のイメージが強いですが、少し車を走らせると一面に田園風景が広がります。丹後は米作りも盛んな地域です。

コシヒカリをはじめさまざまな品種が栽培され、農産物直売所では生産者の名前が分かる米に出会うこともあります。

旅行のお土産としては地味かもしれません。でも、その土地で農家が育てたものを買い、家に帰って炊いて食べる。これほど分かりやすい「地元のお土産」もありません。少量パックなら持ち帰りやすく、自宅用にちょうどいい一品です。

▶主な産地:京丹後市、与謝野町など丹後地域
▶主な購入場所:アミティ丹後、道の駅 丹後王国「食のみやこ」、JA系直売所、丹後各地の農産物直売所 など

かけはしブルーイング「ASOBI」― 与謝野ホップという新しい挑戦

新しい丹後のお土産として注目したいのが、与謝野町で栽培されるホップを使ったクラフトビールです。

与謝野町でホップ栽培が本格的に始まったのは2015年ごろ。国内では東北以北が適地とされてきた中で、関西でホップを育てるという珍しい挑戦でした。

与謝野ホップは収穫時期が早く、摘みたての生ホップを使ったビール造りができるのも特徴。現在では複数の品種が栽培され、全国の醸造家からも注目される地域資源に育っています。

その与謝野ホップを使った一本が、かけはしブルーイングの「ASOBI」。昔からある特産品ではありませんが、地域で原料を育て、商品を作り、旅人に届ける——これも立派な「丹後らしいお土産」です。

▶商品名:ASOBI
▶企画・販売:かけはしブルーイング
▶住所:京都府与謝郡与謝野町字男山119-5
▶主な地域原料:京都府与謝野町産ホップ
▶主な購入場所:天橋立周辺の取扱土産物店、与謝野町・丹後地域の取扱店 など

丹後の海産加工品 ― 干物・ちりめんじゃこは“裏面”が分かれ目

日本海に面した丹後なら、海産加工品もお土産の定番です。干物やちりめんじゃこなど、魚を保存しておいしく食べるための技術は、昔から地域の暮らしと結びついてきました。

ここで一度、商品の裏面を見てみてください。

魚の産地はどこか。どこで加工されたのか。「丹後」「天橋立」と書かれていても、原料の産地や製造場所は商品によって異なります。地元で水揚げされた魚を、地域の事業者が加工した商品が見つかれば、それがいちばん「丹後らしい」一品です。

▶主な産地・製造地:宮津市、伊根町、京丹後市 など
▶主な購入場所:天橋立周辺の土産物店、アミティ丹後、道の駅 丹後王国「食のみやこ」、丹後各地の鮮魚店・水産加工店 など

MAEDA OLIVE FARM のオリーブオイル ― 宮津で始まった新しい農業

最後は、宮津市で始まっているオリーブ栽培です。

日本酒やへしこのような、何百年も続く伝統産品ではありません。むしろ、新しいからこそ面白い取り組みです。

地域で新しい農産物を育て、加工し、商品として旅人へ届ける。その仕組みが根づけば、農業だけでなく観光にとっても新しい資源になります。宮津ではMAEDA OLIVE FARM がオリーブ栽培に取り組んでいます。

▶生産者:MAEDA OLIVE FARM
▶所在地:京都府宮津市中野周辺
▶主な購入場所:農園直売、宮津・天橋立周辺の取扱店 など
※収穫量や販売時期によって取扱状況が変わるため、事前確認がおすすめです。

「天橋立プリン」は、新しい観光土産のかたち

近年、天橋立でも人気を集めているのがプリンです。天橋立ビューランドなどで購入できます。

写真を撮りやすく、SNSとの相性がいい。老若男女に分かりやすく、味のアレンジもしやすい。観光土産として非常によくできた商品だと思います。

一方で、全国どこの観光地でも似た商品が並ぶようになると、「その土地で買う意味」は少しずつ薄れていきます。だからこそ、プリンを1つ買うなら、もう1つは地元で作られたものを。そんな選び方をすると、お土産袋の中身が少し変わってきますよ。

【どこで買う?】天橋立・丹後のお土産スポット

天橋立駅や笠松公園周辺の土産物店でも多くの商品が手に入りますが、時間があるなら製造元や蔵元まで足を延ばすのがおすすめです。

製造元・蔵元をめぐる

  • 宮津市小田宿野…飯尾醸造と竹中罐詰が同じエリア。車ならセットで訪問できます
  • 宮津市由良…ハクレイ酒造の直売所「天の蔵」
  • 伊根町平田…向井酒造。舟屋散策とあわせて

実際に商品が生まれている場所を訪ねて買うこと自体が、小さな観光になります。

まとめて探すなら

  • アミティ丹後…丹後の産品が幅広く揃います
  • 道の駅 丹後王国「食のみやこ」…農産物から加工品まで。休憩を兼ねて
  • 道の駅「海の京都 宮津」…天橋立からアクセスしやすく、ここ限定の商品も

旅の日程に合わせて、天橋立周辺で買う/製造元まで行く/道の駅でまとめて探す、と使い分けるのが効率的です。

食べ物以外なら、丹後織物という選択肢も

kusca

丹後は、300年以上の歴史を持つ丹後ちりめんの産地でもあります。食べ物以外のお土産を探すなら、この土地の織物に目を向けてみてください。

中でも「kuska fabric」は、手織りにこだわったものづくりで国内外から評価されているブランドです。

買ったお土産は、宿でひらいてみる

丹後の日本酒とへしこ、オイルサーディン。せっかくなら、旅の途中で一度あけてみるのも楽しみ方のひとつです。

天橋立エリアには、部屋でゆっくり食事とお酒を楽しめる宿がそろっていますよ。

まとめ|次に天橋立へ行ったら、一度だけ裏面を見てみる

かわいいお菓子でも、SNSで人気のプリンでも、自分が欲しいと思ったものを買うのがいちばんです。

そのうえで、一つだけ地元の商品を選んでみる。商品の裏面を見ると、原材料、製造者、製造場所と、いろいろなことが分かります。

飯尾醸造のお酢、ハクレイ酒造や向井酒造の日本酒、竹中罐詰のオイルサーディン、丹後のへしこや米、与謝野ホップのクラフトビール。そこに「京都府宮津市」「与謝野町」「伊根町」「京丹後市」という文字を見つけたら、その商品を作っている人たちのことを少し想像してみてください。

そんなお土産選びも、天橋立・丹後を旅する楽しみのひとつです。

MATSUMURA
JAPANOPIA編集部ライター
ライター歴6年。兵庫生まれで学生時代はアメリカやインド、タイ、台湾などを訪れ、日本と文化の違いを楽しむ。
京都の茶筒「開化堂」や切り絵作家 早川鉄兵氏が作品を通して伝統技術を今に伝える活動に感銘を受けてからは、日本の伝統技術に興味。
今では、主に京都や滋賀、兵庫エリアの穴場スポットや地元の人に愛される名店などをもっと知ってほしい!そんな想いで取材や調査を行い、リアルで詳しい情報を提供しています。
歴史や伝統文化、日本ならではのしきたりも、背景を知ればもっと面白い!
「そこに行ってみたい!」「体験してみたい!」と思ってもらえるように日々記事を執筆中です。
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