兵庫県淡路島の西海岸を南北に走る県道31号線は「淡路島サンセットライン」と呼ばれ、ドライブやツーリングのコースとして親しまれています。
ただ、人気スポットなだけあって「駐車場が混みすぎていて車を停められなかった」「時間帯を間違えて見逃した」といったことになる可能性もあります。
そこでこの記事では、淡路島の夕日を楽しむための時間帯の目安と、サンセットライン沿いの明神岬・多賀の浜・慶野松原の魅力と、絶景が見られるベストなタイミングを紹介します。
夕日を目当てに淡路島へ行く方、混雑を避けてゆっくりながめたい方、昼から夕方までの過ごし方を決めておきたい方に役立つ内容です。
淡路島の夕日は何時?季節ごとの目安
日没の時刻は季節で大きく変わります。まずは目安を確認して、到着時刻を決めましょう。
| 時期 | 日没の目安 |
|---|---|
| 4月 | 18:35〜18:50頃 |
| 7〜8月 | 19:00〜19:30頃 |
| 9〜10月 | 17:35〜18:10頃 |
| 12月 | 17:05〜17:10頃 |
おすすめは日没の30分から1時間前に着いておくこと。空の色が変わっていく時間からながめられますし、駐車場も確保しやすくなります。日没の直前に着くと、駐車待ちのあいだに日が沈んでしまうこともあります。
淡路サンセットライン|北から南へ、夕日の見える3スポット

県道31号線は、北の明石海峡大橋のたもとから南あわじ市まで西海岸を貫いています。沿線には夕日をながめられる場所がいくつもありますが、駐車場の規模と雰囲気はかなり違います。ここでは北から南の順に3か所を紹介します。
明神岬|岩場から海に沈む夕日を間近に

このあたりは明神港として古くから開け、海運業で栄えた場所でした。岬には西濱大明神がまつられ、その境内には兵庫県の指定文化財であるイブキの群落が残っています。
このイブキは、海運業がさかんだったころに船乗りが九州から持ち帰って植えたものと伝えられています。波風にさらされて表皮がはがれた幹を見ると、播磨灘に面したこの島の自然の厳しさが伝わってきます。夕日を待つ時間に、岬の上まで歩いてみてください。

明神岬は、岩場の先から夕日をながめられるスポットです。朝はほとんど人がいませんが、夕方になると一気に混み合います。
駐車可能な台数は20〜25台ほどと小さく、夕日の時間帯は停められないことがあります。細い通路に人が集まるので、足元に気をつけて進みましょう。日が沈んだあとは車がなかなか出られないこともあるので、時間に余裕をもって訪れてください。
| 名称 | 明神岬 |
|---|---|
| 所在地 | 兵庫県淡路市明神 |
| 見学 | 無料。時間の決まりはなし |
| 駐車場 | 20〜25台ほど。夕日の時間帯は満車になることがあります |
| 足元 | 岩場と細い通路を進むので、歩きやすい靴がおすすめ |
| 帰りの注意 | 日が沈んだあとは出庫に時間がかかることがあるので、予定に余裕をもって |
多賀の浜|約250台の駐車場があり、落ち着いてながめられる

多賀の浜は、明神岬から約4.6km、車で13分ほどの場所にある砂浜です。駐車場は約250〜260台もの車を停められるため明神岬の10倍ほどあり、夕方でも比較的停めやすいのが魅力。
多賀の浜は、隣りあう多賀の浜公園とあわせて「音と光」をテーマに整えられた浜です。遠浅の海に消音ブロックが置かれているため波音がおだやかで、水質は兵庫県内でもトップレベルとされています。
沖合にはタイル張りのT字型の防波堤がのび、釣りを楽しむ人の姿も見られます。広い砂浜に腰を下ろし、静かな波の音を聞きながら日が沈むのを待つ時間は、この浜ならではのものです。
通常は無料で、夏のシーズン中は有料になります。人は集まりますが、浜が広いぶん場所を選べるので、落ち着いて夕日をながめたい方に向いています。
| 名称 | 多賀の浜海水浴場 |
|---|---|
| 所在地 | 〒656-1521 兵庫県淡路市多賀2476-3地先 |
| 電話 | 0799-72-3420 |
| 駐車場 | 約250〜260台。通常は無料で、夏の海水浴シーズンは有料 |
| 明神岬から | 約4.6km・車で約13分 |
| 海水浴場の開設期間 | 例年7月中旬〜8月下旬 |
慶野松原|日本の夕陽百選に選ばれた松原と砂浜

サンセットラインを南へ下りきったところにある慶野松原は、黒松の林と砂浜が続く景勝地で、日本の夕陽百選に選ばれています。松のシルエットと橙色の空が重なるので、明神岬とまた違った景色を楽しめます。
慶野松原は、約5万本の淡路黒松と、約2,500mにわたって続く白い砂浜が織りなす景勝地です。昭和3年に国の名勝に指定され、昭和30年には瀬戸内海国立公園にも含まれました。日本の渚百選、日本の水浴場88選、そして日本の夕陽百選にも選ばれています。
この地の美しさは古くから知られていました。『万葉集』にはこの海を詠んだ柿本人麻呂の歌が残り、江戸時代には井原西鶴が、松の木の形がそれぞれに珍しいと書きとめています。樹齢数百年の老松も育っています。
松原のなかには、平成9年に整えられたプロポーズ街道があります。恋人たちのメッセージを刻んだ瓦が並び、変わらぬ愛を誓う鬼愛神社も立っています。夕日を見にきたついでに歩いてみると、この松原のまた違う表情に出会えます。
駐車場は160台駐車可能のため広いものの、夕日の時間帯と夏の日中は混み合います。西淡三原ICから5分ほどなので、帰りに高速へ乗りやすいのも利点です。
| 名称 | 慶野松原 |
|---|---|
| 所在地 | 兵庫県南あわじ市松帆古津路 |
| 見学 | 無料。時間の決まりはなし |
| 駐車場 | 160台。海水浴期間は普通車1日700円ほど。期間外の料金は南あわじ市商工観光課(0799-43-5221)にご確認いただけます |
| アクセス | 神戸淡路鳴門自動車道 西淡三原ICから県道31号経由で約3km・5分 |
| 見どころ | 続く松原と砂浜。松のシルエットと夕日が重なります |
夕日を楽しむ1日の流れ

夕日は時間を選べないので、どこで見るかを先に決めてから動くのが失敗しないコツです。サンセットラインを北から南へ下る流れで組んでみます。
| 時間 | 行動 |
|---|---|
| 14:00 | 北側から県道31号線に入り、海沿いを南へ走る |
| 15:30 | 道の駅やカフェで休憩しながら、この日の空の様子を見る |
| 日没の1時間前 | 決めておいた1か所に到着して場所を確保する |
| 日没 | 海に沈む夕日をながめる |
| 日没後 | 宿で夕食。海沿いの宿なら部屋から余韻を楽しめる |
3か所は南北に離れているので、1日で回るなら1か所に絞るのが現実的です。駐車場に不安があるなら多賀の浜か慶野松原、夕日を間近に見たいなら明神岬が向いています。日没後は道が混みやすいので、夕日を見たあとは宿へ直行できる計画にしておくと安心です。淡路島の西海岸には夕日を望む宿もあるので、移動を減らしたいなら宿からながめるのも手です。
よくある質問
- 淡路島の夕日は何時ごろに沈みますか?
4月は18:35〜18:50頃、7〜8月は19:00〜19:30頃、9〜10月は17:35〜18:10頃、12月は17:05〜17:10頃が目安です。日没の30分から1時間前に到着すると、空の色の変化から楽しめます。
- 明神岬・多賀の浜・慶野松原、どこがおすすめですか?
岩場から夕日を間近にながめたいなら明神岬、駐車場に余裕を持ちたいなら多賀の浜か慶野松原です。明神岬は20〜25台ほどしか停められないので、混雑が心配なら多賀の浜(約250台)か慶野松原(160台)が向いています。
- 3か所を1日で回れますか?
明神岬は島の北西部、慶野松原は南西部にあり、車で1時間以上かかります。夕日の時間に合わせて回るのは難しいので、どこで夕日を見るかを決めて1か所に絞ることをおすすめします。
- 曇りの日はどうすればいいですか?
日が雲に隠れていても、日没の前後は空全体が色づくことがあります。到着してすぐ諦めず、日没の時刻まで待ってみてください。雨や風の強い日は、海沿いの宿から部屋越しにながめるという選び方もあります。
まとめ
淡路島の夕日は、日没の30分から1時間前に到着しておくのが成功のコツです。サンセットライン沿いの3か所は、北の明神岬が夕日を間近にながめられるぶん駐車場が小さく、多賀の浜は約250台、南の慶野松原は160台とゆとりがあります。混雑が気になる日は、最初から多賀の浜か慶野松原を選ぶのもいい判断です。
3か所は南北に離れているので、どこで見るかを決めてから出かけるのがおすすめです。夕日のあとは移動を減らしたいので、海沿いの宿に泊まって、沈む太陽から翌朝までを淡路島で過ごしてみてください。

















